私の糸魚川暮らし:File04

私の糸魚川暮らし:File04

地域の方の温かさに触れ、
糸魚川で住むことの喜びを
たくさん感じました。

横尾 秀範(66歳)

田舎暮らしにあこがれ、神奈川県川崎市から移住。
2019年5月、糸魚川市西川原の古民家を購入。

ーなぜ糸魚川に?

わたしは15歳まで新潟県東頚城郡に住んでいました。生まれた家がかやぶきで、太い柱や梁のある家でしたので、ゆくゆくは昔を思い出す古民家に住みたいと考えていました。
「田舎暮らしの本」で情報収集をしていたところ、この西川原の家が掲載されており、わたしのイメージにぴったりの古民家だったので、すぐにいえかつ糸魚川に連絡をしました。
実際に見てとても気に入り、この古民家に移住することを決意しました。移住に対する不安はありませんでしたね。

(左)購入した西川原の古民家 (右)迫力ある天井の骨組み

(左)購入した西川原の古民家 (右)迫力ある天井の梁

ー過ごし方

古民家と共に農地も購入したので、畑をやっています。
しかしわたしは農業に関しては全くの素人で、収穫前の野菜を動物や害虫に食べられてしまうこともありました。周りの農地を見て自分なりに対策したり、近所の方にアドバイスをもらいながら試行錯誤しています。
農業の難しさと共に、自分で畑を耕して種を撒き、収穫する喜びを実感しています。
たくさん採れた野菜は兄弟に送ったりご近所に配ったりしていて、喜んでもらうと嬉しいですし、自分で育てた野菜はやっぱり美味しさが格別ですね。
畑以外では妻とのんびり過ごす時間が多いですが、趣味の釣りに出かけたり、近所の方と交流したりもしています。

(左)たくさんの野菜を植えている畑 (右)近くに住む区長と談笑する横尾さん

(左)たくさんの野菜を植えている畑 (右)近くに住む区長と談笑する横尾さん

ー糸魚川に暮らして感じること・変わったこと

以前住んでいたところは団地で、同じ建物でも隣にどんな人が住んでいるかもわからないような暮らしでした。 近所付き合いはほとんどなく、必要以上の言葉も交わさないのが普通でした。ここでは地域の方が積極的に話しかけてくれますし、困った時は助けてくれます。
この家のリフォームで台所が使えなかった間は、地域の方々が食べ物を持ってきてくれたりもしました。本当に親切な方が多いと感じています。
変わったことといえば、今は車がなく、スーパーやコンビニまで自転車で移動しているのですが、そのおかげで足腰が強く健康になったような気がします(笑)
また、自然に囲まれた環境で、自分自身も気取らずに自然体でいられるようになりましたね。

ー移住を考えている人へ

糸魚川は山と海の景色が素晴らしく、植物も綺麗です。自然を楽しむには最高の環境ですが、場所によっては雪がかなり積もりますので、雪に慣れていない方は移住予定地の積雪量や道路環境など確認しておいた方がいいと思います。
それと、やはりマイカーがないと不便ですね。公共交通機関が充実しているわけではないので、街中から離れると買い物に行くのも大変になります。
とはいえ、ご近所の方と助け合い、不便を楽しむのも田舎暮らしの醍醐味かもしれませんね。

 

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